【大阪】酷道!激坂!暗峠ツーリング

ぎゅ〜〜、ぐあんぐあん、がるるるるる


セロー250 のエンジンがローギアで唸りを上げて坂道を登る。
ここは日本一の急勾配の暗峠(くらがりとおげ )
全国の酷道マニアの支持も多い国道です。
国道308号線。れっきとした国道なのです。

日本最高ランクの酷道「暗峠」とは

古代より、大阪と奈良を結ぶ最短ルートとして使われてきた街道でもあり、奈良県と大阪府の県境に位置する生駒山を越える峠道なのですが、その急な傾斜と、狭い道幅。そして荒れた路面は日本最高ランクの「酷道」として有名なのです。

今回は大阪側からこの酷道を走ってみます。

国道170号線、通称「外環状線」、ここから国道308号線が始まります。

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しばらく進むとなんと国道は一方通行。

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迂回して住宅路をぬけるのですが、侵入者を拒んでいるかの如く案内板は少なく、小さい。

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いよいよ突入!

国道308号線に合流。
ここから「暗峠」に向かう酷道となります。もうかなりの勾配。

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自転車と徒歩の人達も登って行きます。

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一般的に峠みちと言うものはジグザグとカーブをクリアしながら登るもの。しかし、この暗峠は違う。大阪平野から生駒山に向かて、ほぼ一直線に上っている。
今の真冬の時期、路面凍結を心配していましたが、今日は大丈夫な様子。

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この勾配角度はヤバいでしょ!

この勾配で、このカーブ!

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さすがにセローを坂の途中で止める訳にもいかないので奥の退避スペースから撮影(笑)
路面のスリップ跡、この急坂を加速する際についたのでしょうか。上から見るとコークスクリュー!

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この道が酷道と言われる由縁は、37%の急勾配、これはベタ踏み坂(江島大橋)の勾配6.1%を大きく上回ります。
車が通れる国道では日本一の急勾配といわれていますがそれだけではありません。
一方通行や幅員1.3mの狭路区間もあり、酷道好きにはたまらない、歴史的な背景も豊かなところもその理由だと思います。

弘法大師の湧き水?

頂上に向かう途中の「弘法の水」
飲むのには適していないとのことですが、弘法大師が祈願して湧き出た水、せっかくなので少しだけ口に含みます。何かいいことあるかなぁ(笑)

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どう見ても私道のような左側の道を登ると頂上に到着です。

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頂上に到着、そこは大阪と奈良の県境

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峠の頂上には小さな集落、茶店もあり、この付近の路面は江戸時代に郡山藩により敷設された石畳となっています。

江戸時代からの石畳路

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この石畳は、暗峠が急坂であることから、参勤交代で殿様が乗った籠が滑らないようにするために敷かれたものだそうです。

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「峠の茶屋すえひろ」

おすすめ商品は一番人気の「野菜カレー」。野菜がいろいろ(1616)入っていることから、16種類の野菜を使用しているそうです。これがまた美味しいんです。

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頂上から奈良県側の景色が広がります。

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奈良県側の勾配は緩やかになりますが、路面はツギハギだらけの酷っぷりは健在。

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しかしながら大阪側のインパクトがあまりにも強過ぎて、奈良県側が普通の道に感じてしまう位、感覚が麻痺してしまいます(苦笑)

奈良県側から大阪方面への最後の警告看板。

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歴史的な見所も多い街道

この「暗峠」通過するだけでは勿体無い。
歴史的価値も高い街道でもあります。バイクを止めれる場所では、周辺散策するのも面白いと思います。

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松尾芭蕉の生涯最後の旅で奈良から大阪に行く道中に通過した峠でもあります。
『菊の香に くらがり登る 節句かな』
句碑が大阪側にあります。

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ちなみにこの暗峠、一度も足をつかずに登りきった自転車乗りのことを「神」と言うらしいです(笑)

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頂上でチャリダーさんに教えていただきました。

腕(足)に自信のあるライダー(チャリダー)の皆さん、この「暗峠」へ日本一の勾配を体験しに来てくださいね。

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