思い立ったらフェリー乗り場に来ていたw
猛暑も落ち着きを見せてきた9月のの三連休。天気予報は晴れ…
いつものことながら、思いつきの行き当たりばったり。
晴れの休日はジッとしていられません笑
夜中の2時30分に自宅を出発、高速道路から山道へと入り、日本海岸線を走り辿り着いたのは…
島根県七類港のフェリーのチケット売り場。
今回の行き先はフェリーで行きます。さて、その行き先は…
隠岐諸島です。
隠岐諸島は大きく分けて「島後」「島前」と別れており、今回私が訪問したのは島前の「知夫里島」「西ノ島」の二つの島です。
何故この島を選んだかと言いますと、極端に観光地化されておらず、自然一杯の島をだから。
ライダーの性でしょうか、やはり車や人が多いところより、多少の不便は当たり前、のんびりと自然を感じる場所を走りたいんですよね。
フェリーで知夫里島へ
七類港から9時30分出航のフェリー「くにが」でまずは知夫里島を目指します。
2時間少々の船旅が始まりました。波も穏やか、船内では皆さん寝転がりのんびりと過ごしています。
夜通し走って来た私も少しお昼寝タイム笑
知夫里島が見えてきました。最高の青空、天気予報もバッチリです。
毎回そうですが、初めて訪れる場所はワクワクしますね。
ついに知夫里の来居港に降り立ちました。
周りを見渡すと…観光客もほぼ居ないフェリーターミナルが目に入ります。
フェリー関係の作業員以外人を見ません(苦笑)
もしかしてとんでもない島に来た?思わず笑みがこぼれます。
知夫里を散策
とりあえず、島を反時計回りに、回ってみましょうか。
島内には国道は無く、島内の一部に県道322号線が通り、その他は村道や林道のようです。
その県道322号線にある「河井湧水」
古くから健康によいといわれ、島根名水百選にも選ばれている湧水です。
隠岐の湧水や井戸は海岸のすぐそばや山の上にもあり、雨の降らない日が続いても水が枯れることはないとのこと。
隠岐の地下が巨大な水がめになっているためだと考えられるけれど、くわしい仕組みはわかっていないそうです。
タヌキから水がでています。ちなみに、この知夫里島の島民は600人、タヌキは2,000匹居てるそうです笑
さて、そろそろお昼…ランチなんて食べるところはあるのか?ちなみに、島内にはコンビニ等の気軽に立ち寄れるお店はありません。あ、信号機もありませんよ笑
島内唯一のホテルに併設のレストラン「レストハウス 神島」でランチです。
名物、サザエ天丼
隠岐諸島の各島共通の名物としてサザエがあります。
このレストランでは「サザエ天丼」を食べることができます。
コリコリしたサザエ、付け合わせの野菜の天ぷらもサクサクと美味しい。失礼ながらもこの島でこういうランチを食べることができるのは意外でした。
さて、島内を散策します。漁港前の交差点の案内板。
ハゲに薄毛…やけに挑戦的な地名が多い笑
マジヤバの絶景!
ここから山の方に行って見るのですが、道中からの景色がもうこの通りです。セローだと、道路脇のキワキワまで入れます。
いつまでも眺めていたい景色…。
噂には聞いていましたが、この島の人間よりも多い牛が自由に動き回り、道路上にも当たり前のように居てます。
ちなみに、道路上の茶色い箇所は牛の糞です。
最初は気になり、避けながら走っていましたが、もうキリがないし、途中からは気にもならなくなりました笑
特に嫌な臭いは有りませんでしたよ。
知夫赤壁へ
小さな駐車スペースから徒歩5分程度で到着。
歩道には牛が入らないようジグザグの柵が。
知夫里島の西海岸にある、およそ1kmにわたって日本海の荒波にザックリとえぐられた岩肌は、鉄分を含んだ玄武岩や凝灰岩のもつ赤、黄、黒、白といった色鮮やかな文様を描く赤茶色の大岸壁です。
最も高いところでは200mの高さとなり、国の天然記念物に指定されています。
柵も何も無い断崖絶壁のため、崖っぷちまではとても行けません。
この見事な鉄色、思わず見惚れてしまいます。
どこを走っても牛か絶景
移動しますが、相変わらず牛にブロックされながら進みます笑
この景色たまりません。思わず広角レンズにて撮影。バイクは完全に脇役ですね。
赤ハゲ山展望台へ
この知夫里島で一番高い場所「赤ハゲ山展望台」
ここからの絶景がこれまた…感動しまくりでした。
奥の黒い点は「牛」
山全体が赤土で覆われ、冬の冷たい風により木が生えないから赤ハゲと名がついたととのことです。
そろそろ、港に戻り次の島に渡ります。
その途中の道…最果て感がたまりません。
西ノ島へフェリーで移動
島間の移動には「フェリーどうぜん」を利用します。
島前の三つの島間の移動に便利な小型のフェリーで料金もリーズナブルです。
知夫里島から「フェリーどうぜん」で西ノ島に移動しました。
到着時はもう夕方のため、散策は明日にするとして、まずは宿泊場所の確保を。
もちろんキャンプです。この西ノ島で無料キャンプ場は今から向かう「耳浦キャンプ場」のみ。
港からは10分もかから無い場所のため、到着後直ぐにテント設営。暗くなる前で良かったとひとまず安堵。
独り占め「耳浦キャンプ場」
夕暮れ時のこのシチュエーション、最高です。私1人だけの贅沢な空間。
テント設営後はバイクで10分移動、島内のホテルの日帰り温泉で疲れを癒して、島内唯一のスーパーで食材をゲット、テントに戻り一人宴でマッタリと楽しみます。
西ノ島を散策
翌朝、早速散策開始です。
西ノ島には国道485号線とそこから延びる県道がメイン道路となります。基本は国道、県道を走りますがそこから山間部への村道や林道が超ワクワクする景色を堪能できる道なんですね。
まずは国道沿いから。
「イカ寄せの浜」「由良比女神社」
イカが大量に押し寄せるパワースポッです。
イカ寄せの浜はその名の通りイカが寄ってくる浜で、秋から冬にかけてのある日、浜の一面がイカで埋め尽くされるような光景を見ることができるそうです。
イカが大量に浜を埋め尽くした日は、島民総出のイカ祭りだとか。
イカがこの浜にやってくる理由は、神話に由来していて、その神話の発祥の地が、この浜の前に建つ由良比女神社。
時は今から数千年、もしかしたら数万年の昔のこと。
由良比女神社の主神である由良比女命さんが海辺で遊んでいると、そこに現れた大イカが由良比女命さんの指を噛んでしまった。
それ以降、お詫びの印として秋になるとイカが西ノ島に押し寄せるようになった…とか。
あくまでも神話なので(苦笑)
馬と絶景の摩天崖
神社もいいけど、あえてこの島に来たのは「絶景」というご馳走をいただくため。早速山の方に向かいます。
お天気にも恵まれ、最高の景色が続きます。
真ん中の茶色いのは馬です。この西ノ島は牛だけでは無く馬も放牧されています。
山を島の北側の海岸線まで登ると「魔天崖」に到着します。
巨大なナイフで垂直に切り取ったような海抜257mの大絶壁です。
海蝕作用によって出来た崖では日本有数の高さを誇り、周辺一帯の放牧地では、牛馬がのんびり草を食む姿が見られます。
摩天崖の遊歩道は、一生に一度は訪れたい「遊歩百選」に認定を受けています。
本当に凄い景色…。
はっきり言ってその美しさと壮大さは、写真の何百倍も実際に見ると感じます。 日本にもこんな場所があるのかと感慨深くなってしまいますね。
観音岩
国賀海岸の奇岩の中でもひときわ細長くそびえ立っています。
海上からは、百済観音の姿にも見えることから「観音岩」と呼ばれています。
西ノ島町の陸上からは、日が沈むころに、火が灯ったろうそくに見えることから「ローソク岩」とも呼ばれています。
赤尾展望所
隠岐を代表する世界一級の景勝地「国賀海岸」を一望できます。
約7kmにわたって粗面玄武岩の海蝕崖や海蝕洞が続き、大山隠岐国立公園に指定されている隠岐最大の景勝地、国賀海岸にある代表的な展望所です。
サザエ丼とサザエカレー
この日のランチは港近くの「コンセーユ」
この隠岐の島名物のサザエを使ったサザエ丼が食べたくてこのお店に来ました。
あれ?昨日はサザエ天丼だったけどまぁいいか笑
注文したのはサザエ丼とサザエカレーの両方が入った贅沢な丼。 もちろん美味しかったのは言うまでもありません。
ところで、この西ノ島や昨日の知夫里島の牛や馬が人間が生活する場所に立ち入らないように地面に仕掛けをしています
鉄格子の隙間が絶妙で牛や馬が立ち入ろうとすると前に進めない間隔になっています。
鬼舞展望所
次は西ノ島で僕が一番行きたかった場所です。
日本海や西ノ島町の町が見下ろせるだけでなく、隠岐島前の他の島々を見渡すことができます。
前に見える東屋が展望所。
海側の展望はこの通り。
隣の知夫里島が目の前に見えます。
回った場所は以上ですが、全ての場所があまりにも絶景ばかりのため、これらの展望場所を3周しました笑
途中の道も空いていて快適でした。
この日も昨夜同様、島内ホテルで温泉に入りスーパーで買い物してキャンプで夜を過ごしました。
この耳浦キャンプ場は携帯電話は圏外なのですが、島の無料Wi-Fiが使用できます。動画もサクサク見れるほどの回線で、夜も退屈しませんでした。
フェリーで帰路へ
隠岐の島3日目、この日は朝のフェリーで本土に戻ります。船体の横に「鬼太郎」イラストが入った「しらしま」
帰路のフェリーから島を眺めます。右手の島が西ノ島。鬼舞展望所のあたりですね。
2時間の航海の後、鳥取県境港に到着しました。
今回の隠岐の島への旅は以上となります。
実は隠岐の島、数年前から行きたい候補地だったのですが、大阪から島根県までの陸路の遠さや、休暇や天気の関係でずっと先送りにしていました。
今回ようやく行くことができ、噂通り本当に素晴らしい島だと実感しました。
また、セローで行った事も良かった。
セローだと躊躇無く色々な道や場所に入って行くことができました。
皆さんにも是非とも訪問していただきたい島です。できれば晴れの日に。
追伸…
後日行われた隠岐の島のフォトコンテスト、見事入賞しました!
隠岐の島の美味しいもの、沢山いただきました。
隠岐の島、最高〜〜〜(*゚▽゚*)
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