【奈良県・三重県】スーパーカブで行く旧国道25号線探訪ツーリング

名阪国道とは

奈良県天理市~三重県亀山市まで「名阪国道」と呼ばれる高規格の自動車専用道路があります。


この自動車道は一般道でありながら、最高速度70キロ区間もあり、実際の車の流れは高速道路同等。
125cc以下のバイクは通行できません。

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地図を見るとその名阪国道に絡みつくようにくねくねともう一つの国道25号線と記載された道路があります。


これは「名阪国道」が出来る前に使われてた旧国道25号線。
旧と言っても今も現行の国道25号線です。
今では通称「非名阪」と言われ、全国でも珍しい二桁酷道。
一般的に「酷道」は三桁国道が多いものです。

カブ軍団に同行

今回、この「非名阪」を走破したいと友人2名からコンタクトがありました。


友人2人の愛車は「スーパーカブ」
それぞれ40年前、30年前のマシン。


走る度に部品が落ちたり、何かハプニングを起こしてくれる、気の抜けない愛車。


さしずめ、今回私の役目は彼達のマシンに何かトラブルがあった時の救援要員と言ったところでしょうか(苦笑)


さてさて、今回の「バッ旅」は一体どうなるのやら…走る前から心配やら楽しみやら(笑)

出発地点は大阪

まずは東大阪市内で待ち合わせ。
これが彼達の愛車です。年季は入ってますが、それぞれにオリジナルカスタムで手をかけています。

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「非名阪」スタートの天理市までの行程を確認すると、なんとあの「暗峠」を通って行くと!

エンジン唸る、暗峠を激走


暗峠…最大傾斜37%の日本最大級の傾斜角を持つ酷道マニアの中でも名高い道…。

不安ですが、彼達がそう決めたのなら私はしっかりと後方からサポートするのみ。

暗峠スタート位置にて。
奥に映るカブ、センタースタンド立ててますが前輪が浮いてます(笑)

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グァーーーン!グァガガガーー!
恐ろしい雄叫びをあげてスーパーカブ軍団が先行します。
エンジン音が悲鳴に聞こえます。

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最大傾斜のコーナーでは両足こぎも織り交ぜながらクリアしていきます。

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90ccと70cc、たかが20ccと侮るなかれ、この暗峠ではその違いは歴然。70ccカブは全く追いつけません。

何とか2台とも頂上に到着。

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2人曰く、「もう二度とここは来ない!」
だそうです(笑)

さて、下ります。
「非名阪」スタートの天理市に向かいます。
が、その道がまたとんでも無い道で、大型バイクだと悲鳴をあげるような道。

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何とかその道もクリアし、ようやく普通の(笑)道へ。

旧25号線始点、天理市

そこからは国道25号線の案内表示を頼りに天理市へ。そして国道25号線の「非名阪」に突入しました。

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「非名阪」は名阪国道下をトンネルで左右に交差しながら縫うように走ります。

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基本的には舗装路で、二車線一車線を繰り返します。
トラブルも無くそこそこのいいペースで走っていると「針テラス」の案内表示が。

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カブのガス補給のため立ち寄ります。
山道でのカブの運転はギアチェンジ等忙しくて常に乗り手もハイテンションになるようで、せんとくんとツーショット(苦笑)

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再び走り出します。
30年カブにはランドセルが2個付いています(笑)

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昭和初期に架けられた五月橋も順調に走り抜けます。

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国道として存在を忘れ去られたかのようなおにぎり標識。

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あまりにも順調なので、カブライダー達もご満悦です。

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止まる都度にバイクの調整。
振動でナットが緩みます。

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カブもカッコいいですね♪

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分岐点も多く、案内標識を頼りにぐんぐんと進んで行きます。

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事件発生!

と、そんな時に事件が起きました。
後方を走っていると前方の30年カブから何やら部品が飛びました。
と同時にサイドスタンドが地面に接地して危険な状態に。
「スプリングが飛んだ!」と直ぐにわかりました。
カブの前に回り停止を促し、飛んだスプリングを探しました。
発見しましたが…なんとスプリングの先部分が折れています。

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経年劣化はスプリングにも来ているのですね。タイラップで応急処置をして走行再開。

以降は目立ったトラブルも無く順調に進みます。

途中、国道のおにぎり標識を見かけなくなった場所ではこのようなステッカーがガードレールに。

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終着地点の国道1号線

さあ、ゴールは見えてきました。
国道1号線との合流地点がゴールです。

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ガッツポーズする訳でも記念撮影するでも無く、淡々とゴールイン(笑)
とにかく無事に走り抜きました。5時間の旅でした。

三重県亀山と言えば、ライダーに大人気の「亀八食堂」
ここで打ち上げです。
( 2020年現在、この食堂はバイクでの来店禁止となっています)

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出発してからここまでの、早くも思い出となった今回の珍道中話で大いに盛り上がります。

彼らのカブ、何が凄いかというと2台ともエンジン関係のトラブルは今まで無いんです。経年劣化のパーツや消耗品の交換のみ。これって凄いことですよね。

さすが日本が誇るスーパーバイク!

いつまでも話は尽きませんが…
この時彼達は気付いていたかどうか…

帰りも同じ行程が待っているということを(笑)

私は所用のため、ここで離脱して自動車専用道路で帰宅しました。

追伸…帰路も特に大きなトラブルは無く、2台とも無事に帰宅となりましたとさ(笑)

今回の旅を撮影した動画です。

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